#02 疲れた看護師さんの栄養セラピー

1. 食事は看護師の人生を変える。
 ~栄養セラピーでなにを得られるのか?

疲れた看護師さんが栄養セラピーを受けると、どんなメリットがあるのかをお話ししておきたいと思います。

いきなり理想的な自炊生活を強いられる様なことがあったら嫌だな〜など危惧されている方がおられたら、ご安心ください。

いくら良いことでも、看護師さんにとって現実的でないことは提案しません。

では私のセラピーでは大体どういうことをして、どんなメリットがあるのかをお話していきます。

ちょっとその前に、そもそも・・・・

2. 看護師さんが元気でなくなる理由は何か。

看護師さんだけでなく、現代人の心と体が元気でなくなる理由は大まかにこの3つがあります。

「ミトコンドリアでうまくエネルギーが作れない」
「三大栄養素がミトコンドリアに入れない」
「エネルギーは作られているが無駄に消耗している」

これに集約されています。
ミトコンドリアが元気でなくなると、看護師さんも元気ではいられなくなるのです。

ミトコンドリア、なんだか懐かしいですね。

中学校の理科で習いました。
ヒトの34兆個ある細胞の中にある小器官ですね。
そのミトコンドリアがヒトの元気にすごく関係しています。

この3つの状態を引き起こす要因は人それぞれ色々あります。
セラピーの中でクライエント様のお話を聞いて要因を推理していきます。

3. ミトコンドリアが元気でなくなる原因。

■ミトコンドリアでうまくエネルギーが作れない

①食べる量が少ない。
②食べていてもミトコンドリアでエネルギーの原材料になるものを食べられていない。
③食べられていても消化・吸収できていない。

食べているものの量と質、消化・吸収能力を評価することがまず大事です。

■三大栄養素がミトコンドリアに入れない

細胞膜に慢性炎症があって、三大栄養素がミトコンドリアに届きにくい、ミトコンドリアの中のシステムを阻害する有害物質がデトックスできていないことも、ミトコンドリア機能が低下する要因になります。

ちょっと難しい話になってしまいましたが、簡単に言うと『今までのストレスや食生活・生活習慣などの積み重ね』によるものなのです。

ここまで読んで「身も蓋もないな・・・・。」と思われた方もいるかもしれません。

ご安心ください。
逆に言えば普通の積み重ねが原因なのですから、普通のことを普通に修正することでなんとかなるということです。
ですが言うはやすしで、知っているのと実践できるのとの間には高いハードルがあります。

いきなり高いハードルを設定せずに、徐々にシフトしていく必要があります。
これには客観的な分析があった方が良い面があります。

そこが私の出番なのです。

■エネルギーは作られているが無駄に消耗している

これはエネルギーの需要と供給がマイナスバランスになっているということです。
過度のストレス、飲酒・喫煙・過剰なスポーツなどが原因として挙げられます。

4. ミトコンドリアを元気にするのが栄養セラピー。

クライエント様のミトコンドリアがなぜ元気がないのかを、私が一緒に探っていきます。

その上で、その方が実現可能な「ミトコンドリア元気計画」を立てて行きます。
この計画の中には、低血糖対策や腸内環境正常化など色々な取り組みがあり、その方のケースによって全く違う内容になります。

自炊が一切できない、3食全て外食かコンビニというスタートも沢山経験しています。

そういう方達も気力と体力を取り戻されると自然と自炊するようになられ、良い循環に入って行きます。

5. 栄養セラピーは自炊が基本?

結論から言うと、長期的に心と体の健康を維持したければ自炊は基本です。

ですが現時点でそんな気力がないとお考えの看護師さんもおられるでしょう。

ともすれば「私は料理嫌い」と自己評価しておられる方もいるかもしれません。

実は心の底から自炊をしたくない人はいないのです。

食は生きることそのものなので、誰でも本能では最良の食事は理解しているのです。

ただそこに向ける体力が無いだけなのです。

そのための気力と体力を取り戻したら、自炊なんて高いハードルではなくなります。

好き嫌いでやるものでもないという感覚になるでしょう。

「食べる」という行為はヒトにとってすごく根本的な部分だからこそ、その習慣が変わると人生そのものが変わります。

私はクライエント様の人生がシフトする場面に立ち合わせていただく度に、毎回一緒に感動しています!

6. セラピーの流れ。

ご予約の時点で頂いた情報で、事前に大体の予想を立てています。

ですのでメールを送っていただく際に、お悩みの詳細を書いて下さるとより良いです。

当日は毎日どんな生活をして、何をいつどれくらい食べているかなど詳細にお聞きします。

2〜3日前位から3食と間食の写真を撮っておいて頂くと、当日思い出すのに苦労しないで済むと思います。

おすすめアプリは「瞬間日記」です。

セラピー中の会話の中で突破口が見えて来ます。
ですからありのままを隠さず教えてください。

私がクライエント様の食生活を良い・悪いでジャッジしたりすることはありません。

『それを食べてしまうにも理由があるからです』ここに突破口があるのです。

原因が見えたら、私が考えた計画をクライエント様と一緒に、実現可能な内容に落とし込んでいきます。

実践されるのはクライエント様ですから、理想を押し付けても絵に描いた餅になるだけでなんの意味もないですからね。

一緒に作戦会議をしましょう!

7. コンビニご飯しか無理という人にはどうする?

コンビニ商品の選び方から始めます。
あの選択肢の中で、できるだけ消耗を起こさないで、エネルギーとして使えて、細胞膜の炎症になりづらいものを提案します。

しかしながら、一般的な「食事指導」よりは優しいということではありません。

消耗度合いを考慮して、その時のベストを選んでいくというだけですから、「できるのにしない」を許容しているわけではありません。
その方の「目標」次第というところもありますから、この辺りもしっかりすり合わせていきます。

まずは「仕事以外の場面で当たり前の日常が送れる」ことがなにより大事です。

そうなったら勝手に人生が好転してい来ますし、そもそも気力・体力がアップしてきたら「自炊ができるのにしない」を選ぶ人はまずいないでしょう。

本気で人生を変えたいなら、自己啓発セミナーより今この瞬間から口から入るものを変えることです!

8. 自炊できるようになった女性の話。

最後に自炊を完全拒否していたクライエント様のお話をして終わろうと思います。

「食事を作っている時間が一番無駄だと思うので三食全て、外食かテイクアウトです。」

Rさんはバリバリのキャリアウーマンさん、語学力を活かしてご活躍されておられます。

最初にお話した時は自炊を拒絶していらっしゃいました。

Rさんは大変忙しかったので心と体の不調を抱えておられました。

まずは消耗から回復することに集中して、回復後に「実践可能なレシピ」を提案しました。


できるだけ手のかからない、だけど「素材の味」を感じられるレシピを紹介しました。
その上で、「騙されたと思ってこれをできるだけ続けてみてください。自炊が人生を変えることが理解できると思いますよ。」とお伝えしました。

そして次のセラピーにいらしたRさんはこうおっしゃっていました。

「先生が自炊が人生を変えると言ったので、信じて取り組んでみました。言っていた意味がわかりました。自分で食事を作るようになって、味付けがどんどんシンプルになって行くことに気付きました。そういった食事を続けていると、どんどん体が楽になって行きました。同時に心が軽くなっていくのも感じられたんです。今は確かに自炊はなにかを変えてくれそうな気がしています。今はお料理が楽しいと感じています。」

Rさんは表情も柔和になられていきました。

自炊することで油や塩の種類が変わり、外食や中食から入ってくる食品添加物の量が減っていくわけですから、肝臓の負担も軽くなるし、腸粘膜や細胞膜の質もよくなるので栄養の吸収がアップして必要なミネラルがしっかり確保されるしで、元気になって当然なのです。

それだけに自炊とはいっても外食と内容が同じでは結果が変わらないので、食材や調味料についてもアドバイスさせて頂来ます。

このRさんのケースは、私に啓発されたわけではなく「生化学的にごくあたりまえの出来事」です。

自炊が出来ない方や拒否する方には2つの傾向があると考えています。

1つは現状調理とそれに伴う後片付けが負担かつ時間を要するので、苦痛が強くて人生の無駄とまで考えるに至るRさんの様な状態。

もう1つは自分を大事にしていない方です。
夫や子供達にしっかりとした食事を提供しながら自分はパート前にメロンパンをかじりながら家事を済ませてしまう、なんて方も多いのです。で、心と体に不調が現れて私の所に来るという・・・。

看護師さんはハードワークで慢性的に疲労している方の多い職業ですから、Rさんの様なケースが多いのではないかと思います。

私は看護師時代「丁寧に生きる」って言葉が大嫌いでした。

「そんなことは暇な奴の言うことだ。」と思っていました。
そんな私ですから、最初から理想的な自炊生活を押し付けることは決して致しません。
忙しくても一歩一歩確実に軌道修正するお手伝いをしていきます!

9. セラピーを受ける期間の目安。

初回のその方の状況と取り組み次第で本当に様々なので一概に言えないのですが、これまでの経験では胃腸の機能が非常に元気な方で最短3回で良い循環に入ることは可能です。

ただこのケースはそう多くないと思って欲しいです。

思った以上に「食べたものを消化・吸収できている人」「毎日十分な良い便が出ている人」は少ないのです。

量を食べられるのと、それが消化・吸収できているのは全く違う問題なのです。

大体の方が腸内環境アプローチから始めて6~10回で卒業という感じです。

卒業しても意識を落とさないようにと月に一回受けて下さっている方もいます。

〜一番最短卒業記録は何回?〜

2回です。

そもそも胃腸のコンディションが良い方は私の所にいらっしゃる理由がないので、この方も良いコンディションとは到底言えない状況でした。

ではなんでたった2回で卒業できたんでしょうか?

ご家族のサポートが素晴らしかったのです。
こちらの提案を100%ご家族が実行することでスピード感が出せました。

ただ、これはこれで良いことばかりではありません。
手のかかる所が全部人任せで改善すると、「このコンディションに戻らないために注意していこう。」という意識が育ちにくいと感じています。

だから喉元過ぎればなんとやらになりやすい。

だから今、誰も力になってくれる人がいなくても大丈夫です。

それどころかそれが強みになると考えて欲しいくらいです。

栄養セラピーで実践する全てが確実に自分の力になるのですから!私が伴走します!

10. まとめ

看護師さんが元気でなくなる原因はミトコンドリア機能が低下すること。

これを食事法や栄養素で解決していくのがipのセラピーです。

徐々にその方にとって理想的な食生活となるように、気力体力を整えて、胃腸機能を整えていきます。

小さな目標を確実にクリアして、良い循環を作っていきましょう。