立ち上げの背景

若かりし頃、看護師のための看護師になりたかった

『看護師は医師の指示に従い、患者・家族に寄り添い、常に自分に何ができるかを考える職業、でも疲れた看護師を支える人がいない。』これは私が看護師になって少しして気づいたことです。

今では看護師のためのリエゾンナースもいます。
私がかつて勤務していた総合病院で、月に数回やってくるリエゾンナースとのカウンセリング申し込み用紙を前に、「こんなの受けると病んでると思われそうで嫌だ。」と言っているスタッフがいた事が今でも印象に残っています。

常に患者や家族を支える、『頼れる立場であるべき看護師』が、自分の疲れや悩みを職場環境の中で相談するのは感情的に難しいのかもしれません。

新人の頃に感じた「この世に看護師を支える人がいない。」という感覚は5年経っても、10年経っても解消されることはありませんでした。

「いないなら自分がなればいいんだ。」

そう決めてから20年以上経過してしまいました。

元々体が丈夫でなかった私が、なんとか看護師という仕事を継続するためにと、様々な食事療法や健康療法を試し、学び、失敗も沢山ありました。

「看護師を支えるための方法はこれだ!」と自信を持てるものに出会い、学びを深めるまでこれほどの時間がかかってしまったということです。

とても時間はかかりましたが、まずは自分を救えていなければ人は救えませんから、とにかく自分が元気に仕事と私生活を両立できるまではと決めて取り組んできました。

自分にGOサインを出した後は、分子栄養医学のクリニックにてカウンセラーのキャリアを開始し、その後メンタル障害を専門に扱うカウンセリング会社にて経験を積みました。

沢山の方のお役に立つ経験をさせて頂き、感謝のお言葉をいただく度に、「そろそろ看護師さんに集中して伝えたい!」という思いが強くなって行き、ipeを立ち上げることに致しました。